小室哲哉さんの、釈明&引退会見。
会見も、ハナシがあちこち飛んで、何がいいたいのかよく分からなかったし、世間の人も、いろんな側面を見て、いろいろ言っているけれど。
私も丁度小室さんの音楽を聴いていた世代だから、とても気になりましたが、あのしどろもどろの会見のどこに注目して、何から言えばよいのか・・・(笑)
不倫は容認できないけど、小室さんだけの責任じゃない
一番先に語りたいのは、やはり、事の発端の不倫かな。
私は、元主人の不倫が原因で離婚したので、不倫は大嫌いで、決して容認はできないです。
ただ、これはなにも雑誌ですっぱ抜いて白日の下にさらさなくても、もう、当人同士で解決すればよかったのではないかなって、思いますね。
不倫は決して倫理的に容認できるものではないけれど、乙武さんの時もそうでしたが、「人知れずひっそり成り立っているいびつな人間関係が、実は全てのバランスをとっている」という場合もあるはずなんです。
あと、不倫ってお互い様だから、相手の方はシングルマザーなんだそうですが、お相手の女性にも問題あるな~と思うんです。
なぜなら、私もシングルマザーなので、立場を置き換えて考えてみると、私が既婚者の方とお付き合いすることは絶対に考えられないからなんです。
自分の子供にも申し訳ないし、相手の奥さんが、かつての自分と同じ立場になってしまうことにも耐えられません。
だから、小室さんもダメだけど、お相手の女性は更にダメだと思うし、keikoさんだって、元はと言えば既婚者だった小室さんと不倫・略奪して結婚したんだから、全員まるっと因果応報ということで・・・(笑)
これはもう、当人同士で勝手に解決してもらったらいいと思います。
文春の愚行により、私達が今後失うもの
世間的な影響といえば、小室さんの引退により、一人の天才を失うことかな。
私は、小室さん全盛を知る世代ですが、この人は、もう『稀有な天才』
エハラマサヒロさんが「雑誌がまた一人の天才を殺しました」とツイートして賛否両論で話題になってますが、正直、私もエハラさんと同じことを考えていました。
小室さんは、人格的には難アリだけど、ひっそりコツコツと音楽づくりをしてくれていたら、それでよかった。
その昔『アマデウス』という映画がありましたが、映画の中で描かれるモーツァルトも、女好きだし、借金ばかりだし、いい加減な性格で生活能力ゼロでした。
でも生み出す音楽は、同業者のサリエリが、どんなにコツコツ真面目に頑張っても、対等の立場にさえもなれない程、才能にあふれたものでした。
いい加減で人間的にダメなモーツァルトが、ポッと思い付きで生み出す音楽は、真面目で実直なサリエリに、嫉妬と殺意を抱かせてしまうほどに光り輝いていたんですね。
そんなモーツァルトだから、いい時はよかったけど、悪い時は最悪で、その末路も寂しく悲惨なものでしたが、現代では、彼の生み出した音楽は人類の宝になっています。
天才だから何をしても許されるという訳でもないけど、人間界には、たまにそういう規格外の天才(才能にあふれてるけど人間力がゼロの一点集中型の人)が出てくるものなんだろうと、私は思います。
モーツァルトが全盛の頃、彼はただの宮廷楽士で、毎日全世界のどこかで奏で続けられるほどすごい音楽を生み出す人とは誰も思ってなかったし、何十年・何百年経たないと分からないこともありますからね。
「モーツァルトと小室さんでは、スケールが違いすぎるわ!(失笑)」と思うかもしれませんが、小室さんのここ数十年の栄枯盛衰は、映画『アマデウス』のモーツァルトと、個人的に被りまくってしまいました。
まだ映画をご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください。
人は才能というものに憧れますが、天才だから幸せな人生を送れるとは限らない、という最たる例を、この映画の中にみることができます。
アマゾンやU-NEXTなど動画配信会社でも、最近取り扱ってなくて残念ですが、テレビの地上波でも数年に1回やっていますので、機会があれば是非♪
文春は、倫理的使命感と目先の利益にとらわれて、稀有な音楽をこの世に生み出す可能性を持つ一人の人間の将来を、アッサリと潰してしまったと思います。
(小室さん自身が自らのキャリアに幕を下ろしたので、「潰した」という表現が適切かどうかわかりませんが・・・・)
他に白日の下にさらすべきお話など、政治や経済の分野で、いくらでもあるはずなのに、巨悪を追及しないで、一人の人間のプライベートを追及するのは、どうなのかなぁ~という気がします。
一見普通の人に見えて、意思疎通が成り立たない家族との生活
あと最後に、もう一つだけ、脳機能にハンデのある家族と共に暮らすことについて。
私は、自分の子供が、世間で俗にアスペルガー(ASD)と言われるタイプの子なのですが、意思疎通がきちんととれない家族と共に暮らすのは、時に大変なストレスを生み出します。
自分の子だろうよ!ちゃんと愛しきりなさいよ!と怒られるかもしれませんが、これは、きれいごと抜きにして、私の正直な気持ちです。
もちろん、この子がいてくれるから頑張って生きていける!というメリットもありますし、心の底から子供を愛しています。
でも、私の調子が悪い時や、精神的に落ち込んでいる時に、話が全く通じなかったり、ついさっき話したばかりの内容を忘れられたりされることが続くと、言い知れぬ孤独感と焦燥感にさいなまれることが多々あります。
パッと見何の問題もなさそうな人に見えるのに、共に同じ場を共有していても、同じ瞬間を生きていないなと感じることが多々あり、どうしようもなく辛いことがあります。
Keikoさんは、丁度小学生の女の子みたいな状態だと、小室さんが会見でおっしゃっていました。
ぱっと見は普通の大人の女性なのに、大人同士のスムーズな会話ができないのは、ただでさえ人一倍人間力のない小室さんにとっては、お辛いことだったろうな~とお察しします。
100億円の貯蓄がありながら、無駄遣いと無知によりすべて失ったことも、嘘・誤魔化しで人からお金をせしめようとして罪に問われたことも、多大なストレスにより妻が後遺症を残すほど重大な脳血管障害を患ってしまったことも、全て彼らの自己選択の結果なのですが・・・
私が今、一番心配しているのは、引退した後、張り合いがなくなって、気落ちして、自ら命を絶ってしまうようなことにならないだろうか、ということです。
さっきも言いましたが、意思疎通が出来たり出来なかったり不安定な家族と共に暮らすのは、ストレスも大きいですが、「この人がいるから自分が頑張れる!」という支えにもなってくれます。
矛盾しているようですが、keikoさんを支える小室さんは、ある意味、keikoさんの存在そのものが生きる支えになってくれているから、バランスをとって生きていけているようにも思えます。
ただ実際問題、意思疎通がきちんといかない現状では、小室さんには、気軽に相談できる人や、助けになってくれる人など、サポートしてくれる人が身近にもっとたくさんいた方がいいと思います。
その相談相手の内の一人が、倫理的に問題のある「不倫相手」というのも、なんだか世の不条理を感じてしまいますが、人生というものは、常識や倫理だけでは何の助けにならない場面に遭遇する時があるものなのかもしれません。
文春は、そういった、「不条理でいびつだけど、バランスの取れていた状況」を、「文春砲」などという、一見正義の味方風な愚行で、いとも簡単に壊してしまったのであり、一人の天才の将来の可能性を潰してしまった、文春の責任は大きいと思います。
コメント
この記事へのコメントはありません。