お笑いの審査基準は難しい…。上沼さんだけが悪いんじゃないと思う私です。

とろサーモンの久保田さんと、スーパーマラドーナの武智さんが、上沼恵美子さんを批判した動画、もう削除されてるみたいですが、炎上してますね~。

お酒の勢いとはいえ、先輩に対して、ちょっと度が過ぎましたね。

最初の勢いとは対極の、SNSでの間接的な謝罪も印象悪かったです。

私は、上沼恵美子さんのファンでもなんでもないですが、「オバちゃん」や「更年期障害」を馬鹿にされたような気がして、正直、気分悪かったですねw

それに、この話題のほうが騒がれちゃって、せっかくグランプリに輝いた「霜降り明星さん」がお気の毒です。

お笑いの審査って難しい~(>.<)

でも、お笑いの審査というのは難しいですね~。

笑いのツボなんて、人それぞれ違うし。

「漫才」って、その日たまたま劇場に来たお客さんに気に入ってもらえて、笑ってもらえるかどうかは、運とかもあるし、そういう「何かを持ってる」のも含めて、総合評価につながるように思います。

だから、舞台では「好き嫌いで判断するな。こっちは一生かかっとんねん!」は通用しないですよね。(…というか、今の若い人は、そもそも舞台基準じゃないのかも)

そして、こんな風に、育った世代によって、舞台基準かテレビ基準かによって評価が変わるという問題も、ここで発生するわけで…。

みんな薄々感じていることですが、そもそも「お笑い」って、誰もが納得できる「明確な審査基準」を作るのは不可能ですよね…

それにしても…。オール巨人さんは批判されないのに、上沼さんだけ批判されるのは、なんでかなぁと考えてみたり…。

オール巨人さんは厳しいけどブレがないのに対し、上沼さんは女性らしい「その時感じた気持ち」を優先するから、批判を浴びたのかな…?

でもそれだったら、そもそもM-1の審査に、スケートとか体操みたいに、審査の基準をハッキリ作らないとダメでしょうね。

当たり障りのない審査しかできない人だと面白くないし、全員の点数にバラツキがないと点数差がつかないですよね。

それに、上沼さんは、自分の思い通りに審査してくれてOKと、番組制作側から言われているんではないでしょうか。

だって、自分の思い通りに審査して、今回の批判対象になったわけですし、ハッキリ物を言っても何の得にもならないですよね。

毎年当たり障りのない審査をしていた方が、誰にも恨まれないし、大御所・名誉指定席の仕事として定収入貰えますものね。

なので、これは上沼さんの責任ではなく、お笑いに「厳正な審査」を望むんであれば、審査方法から再検討しないと難しいですね。

「明確に統一された審査基準」を設けるのは無理として、ほかにも方法は色々あるかな~と思い、今思いつくままに書いてみると、

・最高点と最低点は除いて集計する、とか
・テレビのリモコンでのお茶の間投票を参考にする、とか
・スケートみたいに規定とフリー2つのネタで競う、とか

こんな案しか思い浮かびませんでしたが…w

あ、あとこれは完全に私的な意見なんですが、タイムオーバーは、容赦なく減点対象でいいと思いますねwww(あ、ちなみに私、和牛さんは大好きですよ。)

ただ、今ふと、故・横山やすしさんを思い出したんですが、やっさんが生きててM-1世代だったら、「時間制限なんかクソくらえじゃ!」と、時間オーバーして喋りまくってたと思いますけどねw

何が面白いのか、だれが一番なのか、どのコンビが勢いあるのか、その一瞬一瞬感じた感覚でしか推し量れない、それがお笑いの楽しさでもあるかな~と。

だから本当に、「お笑いの評価に明確な基準」って難しい…。そう思います。

なぜか急に太平シローさんを思い出したり…

で、おそらく今回の騒動のきっかけになった2人は、しばらく関西ではお仕事貰えなくなるような気がしてなりません。

そんなことを考えていると、急に10年ぶりぐらいに「太平シローさん」を思い出しました。

あの方も、漫才は面白かったのに、人間的にちょっと難しい人(頑固)だったから、干されたままで、再び漫才師として世に出てくることはありませんでした。

お亡くなりになった時、「もったいないな。せっかく才能あるのに…。」と思いました。

でも、縦社会の組織でルールを守れない人には、それなりのペナルティ(太平シローさんが受けたような)がこの先用意されているかもしれません。

もうすぐ更年期障害の世代を迎える私にとって、更年期障害と非難された上沼恵美子さんは、往年の「海原千里万里」。

お若い方はご存知ないかもしれませんが、本当に面白い女性漫才師さんだったんですよ。

上沼さんはもちろん、相方のお姉さんも一緒に、2人そろって「天才」かそれに近いレベルかなと思います。

そして、才能もあったけど、あの時代、若い女性が人気漫才師にまでなるには、かなりの努力や苦労があったはずで…

でも、もうそんな時代に育った人間や、その当時活躍していた漫才師の考え方が、もう、今の若い人と合わないのかもしれませんね。

実際、子供とテレビ見てても、お笑いで笑うツボが微妙に違ったりするし…w

自分の子供の時を思い出しても、寄席で、ギターとか三味線持って出てくるおっちゃんとかおばちゃんの漫才は面白く感じなかったですもんね。

今回たまたま前出の2人が批判している動画が拡散してしまったけれど、見えないところでは、ほかの芸人さんからも上沼さんの審査基準への不満が出ていたとの報道もありますし…

それを考えたら、上沼さん、審査員の引退を表明されましたが、もしかしたら、いい潮時だったかもしれませんね。

「雨降って地固まる」じゃないですが、今回のことで、来年はもっとスッキリ納得のいく審査をしてくれる審査員さんを、選び直したらいいと思います♪

まぁ「万人にとってスッキリ納得のいく審査をしてくれる審査員さん」を、絶対にそろえられるかどうかは未知数ですけどね・・・(笑)