先日の記事で、米・カリフォルニアの山火事についてのニュースを取り上げました。
その際、気になったワード「サンタアナ風(Santa Ana wind)」について、アメリカのニュースサイトで調べていたところ、「gusty Santa Ana winds」という表現を見つけて、あれっ?と思ったことがありました。
なぜかというと、「風」を表す英単語「wind」は、どうして複数形になるんだっけ?と、少し気になったもので・・・
学校で習ったのか、習わなかったのか、それすらも思い出せないので(苦笑)、この機会に調べてみることにしました。
自分なりに検索して調べて、腑に落ちた内容をまとめてみましたが、もし間違いなどありましたら、指摘していただけると、勉強中の自分にとって更に勉強になりますので、よろしくお願いします。
「wind」って数えられる名詞だったっけ?についてのおさらい
・・・をしようと思ったんですが、いや~、「wind」が可算名詞か不可算名詞かなんて、そんな細かいこと、習ったのかどうかすら覚えてないですね~(汗)
ただ、天候は数えられないと無意識的に思っていたので、勝手に「不可算名詞」だと思い込んでいたふしがあります。
で、単語をwiblioさんで調べると、以下の事が分かりました。
・程度の形容詞を伴う時には「不可算名詞」
・形容詞を伴って種類をいう時には「可算名詞」
なんとぉ~!風が数えられるか、数えられないか、って、シチュエーションによって変わるんですね~。
ちなみに「gusty」という単語は、「突発的な、急に起こる」という意味の形容詞なのですが、「a gusty wind」で「突風」という意味になると、下記のネット辞書に記載がありました。
形容詞が付くと可算名詞になるという決まりに、きちんと合致していますね。
じゃあ、前出の「gusty Santa Ana winds」は、どういうシチュエーションで、複数形の「gusty winds」になっていたのかな~と思ったのが、次の疑問です。
細かい疑問で申し訳ありませんが、もしご興味あれば、もう少しお付き合いいただけると幸いです。
どういうシチュエーションで複数形にするかの判断基準
色々検索してみて、私と同じ疑問を抱かれた方の質問を見つけましたので、抜粋でご紹介します。
This tent is strong enough to withstand strong winds.
このテントは強風に耐えられる強さがある。この場合もなぜwindsなのかわかりません。
そもそも風なんて数えられないし。
この疑問を知恵袋に出された方は、
・量を表すときには不可算名詞扱い
・種類を表すときには可算名詞扱い
と、辞書でご覧になって、種類を表すから可算名詞扱いだとして「a strong wind」となるところを、「strong winds」と複数形になるのはなぜかというとことで混乱してしまったそうです。
私が、「a gusty wind」が、どういうシチュエーションで「gusty winds」と複数形になるのか分からない、という疑問と通ずるものがあります。
で、知恵袋の解答は、どの回答も勉強になりましたが、この場合一番広い意味で理解しやすかったのが、2番目の方の説明。
This tent is strong enough to withstand strong winds.
このテントは強風に耐えられる強さがある。この場合は「強風」ですから、風の種類です。単に「風」ではありません。よって可算です☆
したがって、例文のように、
「このテントは、強風(という、風の種類)に耐えられる強さがある」
という意味で英文をつくるなら、
This tent is strong enough to withstand a strong wind.
または
This tent is strong enough to withsatnd strong winds.
となります。
可算名詞で「…というもの」という場合、aをつける,あるいはsをつけて複数にするという方法がありますが、後者の方が一般的です。よって、例文でも複数にして、
strong windsとなっていますね☆
どっちでもいいけど、複数形にする方が「一般的」なんだそうです。
結局「一般的」という言葉で片づけるんか~い!という感じですが、この回答で「どっちでも間違いではないんだ」ということで、ストンと腑に落ちました。
あと、風があちこちから吹いている場合も複数形になるという回答もありました。
This tent is strong enough to withstand strong winds.
の winds ですが、あっちこっちから強風が吹き付けてきても、このテントは大丈夫です。
と考えてみられてはどうでしょう?
一つの方向からの風→発生源が1つ(1種類の風ということでa windもしくは種類にこだわらない場合は不可算)、
あっちこっちからの風→発生源が複数(winds)
なるほど、自然界では風は一方向から一種類の風が、常時吹いているとは限らないですものね。
お昼に吹いていた風には耐えられたけど、夕方から風向きと風速が変わったら、急に耐えられなくなった、では、テントの耐久性に問題がありますし(笑)
風は一般的に広い意味での「風」ですが、商品説明や状況説明における「風」の表現に関しては、この回答にも一理あると、思いました。
なので、「a gusty wind」が、どういうシチュエーションで「gusty winds」になるのかについては
・風の種類を表す通例の表現としての複数形
・山火事は、何か所もの場所で発生しているので、吹いているサンタアナ風も一か所からの一つの風ではないということで複数形
という2つの解釈をすることで、個人的に解決&納得することができました。
まとめ
以上のことから、カリフォルニア特有の季節風「Santa Ana wind(サンタアナ風)」は、今年は、ひどい強風「gusty santa ana winds(突風のサンタアナ風)」となって、カリフォルニアの人たちを悩ませているんだ、ということが分かりました。
ニュースによると、ひどい時になると、風速35メートル・湿度5%にも迫る勢いの風なんだそうで、これが山火事がなかなか収まらない原因になっているようですね。
私の住む地域(関西)では、今の時期だいたい湿度が40~50%位なんですが、5%はすごすぎて、想像できないですね。
関東の方でいうところの「からっ風」、関西の方でいうところの「六甲おろし」みたいなものなんでしょうか?
アメリカは色々とスケールが大きすぎて、小さな町で生まれ育った私には、びっくりすること尽くしです。
山火事は、少し収まってきたようなのですが、まだ完全鎮圧には至っていないみたいなので、早く収まることを願っています。
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