ロボットとあまり親密になり過ぎるとよくないことが分かった件【ベイマックス視聴レビュー】

子供がある日、『ベイマックス』を見たいというので、U-NEXTで視聴しました。

我々、親子そろってディズニーのアニメは好みじゃないのですが、子供のお友達が観て、面白かったらしいから、自分も、ということで、今更ながら視聴することに・・・

この『ベイマックス』、アマゾンTVでは400円、U-NEXTでは380円で配信されていて、微々たる差ですが、U-NEXTのポイントが余っているので、U-NEXTで見ることにしました。

ベイマックスの感想(ネタバレ注意)

ディズニーのアニメ映画は、人の心を揺さぶって感動させる系が多いので、私はあまり好きではないのですが(ひねくれ物で申し訳ない(汗))

『ベイマックス』は、もっとお涙頂戴なお話しかと思っていたのですが、思ったより面白かったですね。

物語の舞台は架空の街なのですが、坂の多いサンフランシスコと、雑多なものの集まりの東京が、うまく融合したような不思議な街並みで、あの独特の世界観は面白かったです。

タカシのお兄さんは、大学でロボットの研究をしているのですが、タカシが大学の研究室に入って、お兄さんとその仲間たちが、思い思いに研究をしている場所を見学するシーンがあるんです。

うちの子は、このシーンがとりわけ大好きで、「大学でロボットの研究したいな♪」と言って、楽しそうに見ていました。

中学1年になって、懇談などで「行きたい高校は?」とか「なりたい職業は?」など、将来の進路について聞かれることが増え、答えに窮していたチビにとっては、目標ができたみたいでよかったです。

まぁ、実際、研究職になれる頭脳を持っているかどうかは別として(笑)、理系、特にコンピューターやロボットの研究に興味を持ってほしかった私としては、してやったりの嬉しい誤算でした。

で、最近知った情報ですが、この『ベイマックス』、今年2018年4月から『ベイマックス ザ・シリーズ』というテレビ番組として、続編がスタートするそうです。

映画では少年だったヒロが大学生になって、お兄さんが遺したベイマックスを復活させるまでのストーリーなんだそうですよ。

ケーブルテレビ『ディズニーXD』で、日本初放送だそうで、楽しみですね~♪

ベイマックスとタカシの関係性は、現実世界では微妙な問題

近年、「コンパニオン・アニマル」とか、「コンパニオン・プランツ」などという言葉を聞く機会が増えましたが、ベイマックスの自己紹介によると、彼も、自称「コンパニオン(仲間・連れ)」なんですね。

セリフが、「I am your robot.」じゃなくて、「I am your companion.」だったんです。

「ロボット」じゃなくて「仲間(連れ合い)」なんだ~♪と、なんだか新鮮で嬉しく思ってしまった私です。

ただ、映画を見たあと、ネット検索してみると、現実世界では、どうも、ロボットに愛着を持ちすぎても、色々と差し障りがあるようで・・・

あえて親しみを持たせないようなデザインや、親しみを持つ間もなくバージョンアップ(買い替えとか)し続けるような仕組みづくりが、大学や企業で進められているようです。

せっかくいい話を見て、気分が上がったところに水を差された感があるのですが、ロボットと親密になり過ぎることで出てくるトラブルを未然に防ぐのが目的なんだそうです。

「ロボットと仲良くなりすぎて、どんなトラブルがあるんだよっ!」とツッコミそうになりましたが、人の心理に付け込んで悪用する人が出てくる可能性があるんですね。

そう、差し障りが出てくる可能性があるのは、ロボットの方ではなく、他でもない私達人間の方なんですね。

悪い人間が、年寄りや子供、あるいは新しい技術に詳しくない人たちをターゲットに、ロボットへの親愛の情や、技術的な無知に付け込む可能性があるんです。

確かに、「悪用」とは言わないまでも、ロボットが家族同然の存在になることで、ロボットのお葬式業者とか、ロボット・ロスをサポートするセラピー業とか、今までになかった色々なビジネス(?)が出てきそうです。

確かに、ベイマックスとタカシは、とっても親密になっていましたし、それを見ていた私と子供も「ベイマックス、一家に一台欲しいよね~♪」と、ベイマックスに憧れ、過大な期待を抱きました。

私の代ではまだそんな心配はいらないと思うのですが、今の子供達が大人になった頃には、ロボットたちと共生することで、今以上に便利な世の中になっている同時に、今まで私たちが考えもしなかった問題にぶちあたっているのかもしれませんね~。

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