ネットのニュースで、「バックカントリー」という言葉が、見出しに出ていました。
「電話面倒」バックカントリーで救助要請後ホテル売店で発見 ポーランド国籍ら7人 北海道【Yahooニュース】
ニュースをまとめると、富良野のスキー場で、自ら進んでコース外に出て道に迷ってしまった人が、警察に救助要請をしておきながら、その後、電話に出るのが面倒で、警察からの問い合わせに出ず、自力で戻ってお土産屋さんにいるところを発見された、という事件があったそうです。
「バックカントリーで救助要請」より、「バックカントリーから救助要請」の方が、伝わりやすい気がしないでもないですが、それは置いておいて…と。
人的被害がなかったので良かったのですが、「自分で勝手にコース外に出ておいて、一体救助要請を何だと思っているのか」と、正直、手放しでは喜べない事案ですね。
今はまだ、救助隊や地元の人たちの貴重な時間と手間を浪費させて迷惑をかけているだけで済んでいますが、万が一、救助隊や地元の方に犠牲者が出てからでは遅いです。
バックカントリー・スキーとは?山スキーのこと?
スキー場における「バックカントリー」という言葉自体、インドア派の私は、数年前に知ったばかりの言葉です。
見出しにサラッと出てくる位なので、一般的な言葉になったのかなと思っていたのですが、うちの父は「バックカントリー」の意味が分からなかったそうなので、私たち家族の勉強も兼ねて、ちょっと補足します。
単語の意味自体は、「田舎の更にその奥」とでも言いましょうか、「奥地、へき地、未開拓地、未開地、辺ぴな地方、田舎」という意味なのですが、山のスポーツにおいては少し違う意味合いになるそうです。
英辞郎 on the Webによると、
back-country ski(バックカントリー・スキー)
競技としてではなく、自然と触れ合うことを重視したスキーのことで、整備されたスキー場でなく、自然の森や林の中を滑ること
こういう説明を父にしてみましたら、彼は昭和の人なので「山スキーのことか?」と言っていました。
(そういえば大昔、父やその兄弟が若かった時、山岳部出身なもので、山スキー用のすごく長い板とか、そのほか色々な登山用具が物置にあったっけ…(懐))
でも、ウィキペディアなどを見てみると「バックカントリー・スキー」と「山スキー」は、これまた少し違うようです(確かな定義がないので、「どこからがどんなスキー」と、分けるのが難しいそうです)。
私はどちらも門外漢なので、ざっくりとした説明でお許しいただきたいのですが、「バックカントリー・スキー」は、辞書にもあるように、あくまでも「自然と触れ合うことを重視」しているのに対し、「山スキー」は登山における移動手段の一つみたいなんですね。
でも、線引きが難しいのであれば、バックカントリー・スキーでも、山スキーばりの覚悟と下準備をするのがマナーというものなのでは?と、素人の私などは思ってしまうわけです。(細かいことを言うと、届け出も必要なのでは?と思ったり)
助けてもらうこと前提で、お手軽に誰も滑っていないところ滑りたいのなら、早起きして、朝いちばんにスキー場に滑りに行けばいいのに…。
スキー場のコース外に自ら出た人の救助は有料にするべし
もうね、こういう勝手な人たちからの救助要請は、もう明日からでも、サラッと「有料」にしたらいいと思うんです。
請求しても逃げられるだけなので、将来的には、事務的にクレジットカード払いとかで済ませられるよう手続きを簡素化して、まるで商品かのように売り出したらいいかなと…。
個人旅行で海外で宿泊する際、一番最初にクレカを登録させられたりしますが、北海道のホテルでも、最初にクレジットカードを登録してもらうのでもいいかも(デポジット目的で)。
あと今回みたいに、スマホで電話できるぐらい余裕がある人は、アマゾンで救助要請チケットを販売して、入金を確認次第出動したらいいんじゃないかな。
(あ!そうだ!パソコンのセキュリティソフトを任意で買うように、民間の救助会社をつくって、個人で依頼したらいいんじゃないかな。)
もちろん、立ち入り禁止区域以外で遭難したり事故にあった方には、こんなことしてたらダメですが、スキー場の外に勝手に出る人には、これ位でいいと思うんですよね。
でも実際は、この人は救助してこの人は救助しないなんて、現地の人は仕分けしづらいと思いますね…。残念だけど。
いくら自己責任でも、救助しなくて人が死んだら、現地の人も寝覚めが悪いもんね。
それが通常の人間が持つ「人情」ってものなんでしょうが、その「人情」をうまく利用されているのが、今の日本なんでしょうね。
この週末、北海道はさらに天候が荒れるそうなので、自己責任でコース外に出る方は、「人に迷惑をかけるような事をしない」ことに気をつけていただきたいものです。