高齢の叔母が新聞の10年契約を解約できなくて困ったハナシ

うちの一族には、ちょっと困った親戚がいます。

私の叔母にあたる人なのですが、若い時から自由気ままで、一生独身を貫いて来てきました。

私が若い時は、そんな叔母を見て、自由でカッコいいな~と思った時もありました。

が、50歳を過ぎた頃から、ちょっと困ったちゃんになってきて、70歳目前となった今現在は、我が家の悩みの種になっています。

何が困ったちゃんなのかというと、とても羽振りのいいことで通っていた叔母なのですが、もうすぐ還暦、という段になって、貯金がゼロで、人にお金まで貸していることが発覚したのでした。

そんな叔母が、今回どエラい困りごとを持ち込んでくれたのですが、今後の人生勉強になりましたので、備忘録としてメモしておきたいと思います。

テレビ欲しさに、新聞を10年契約とか…(驚)

ある日、叔母が家にやってきて、新聞の購読費が払えなくなったから、うちで契約を引きついでくれないかと言いました。

我が家は去年引っ越して以来新聞を取っていないので、最初は「別にいいよ」と返事をしたのですが、よくよく聞いてみると、契約期間があと3年もあるというのです。

新聞は、ひと月4000円位しますので、1年で4万8000円、3年で14万4000円にもなります。

そんなに高額&長期の契約を、よく無責任にも姪に押し付けようとするよな~と思ったのですが、本人は「月払いだから大丈夫♪」と、全然高額と思っていません。

おめーが払えないのに、なんで私なら大丈夫なんだよ!と、心の中で突っ込んでしまいました。

私は今年体調を崩して職を辞したばかりなので現在無職ですし、先行き不透明な今、そんな3年にも渡る長期契約をするわけにはいかないんです。

でも、叔母自身が高額と思っていないものだから、迷惑とも思っていないみたいで、何度話し合っても、「どうせ新聞とってないんだろうから、他所から取る位ならこの機会に」の一点張りで、話が平行線のまま。

ここで、「自分は7年払い続けてこれたから、あと3年だけ…」、と叔母が言ったので

「ヘッ?7年継続して、あと3年って、もしかして、10年も契約したの?」

と、ここで新たな事実が判明しましたwww

この先行き不透明な、不景気な時代に、新聞契約10年って!(滝汗)

そもそも、誰かに引き継がせようとしないで解約する、という選択肢はないのかと聞いたのですが、「ない、というか、解約できない」の一点張りなんです。

この世の中、本当に、解約できない契約などあるのかな?と思って、申込書(契約書)を見せてほしいと言ったのですが、捨ててしまったと。

買い物のレシートや、割引券やクーポンは、その場でゴミ箱に捨ててしまう人なので、契約書も捨ててしまったみたいです(激汗)

あまりしつこいので、最後には、私が少し怒って「ちゃんと自分で解約してください!」と強めに言ったので、叔母は諦めて帰って行きました。

帰った後も、新聞の契約ごときで妙に必死すぎる叔母の姿が、やけに心に引っかかりました。

そして、予想は的中し、話はこれで終わらなかったのです。

(この記事は非常に長く、しかも、この下に続く文章は、解約できなかった残念バージョンのお話なので(笑)、10年契約の新聞が本当に解約できないのかどうか、国(自治体?)としての見解をてっとり早くお知りになりたい方は、記事の一番下の方までスクロールしてご覧ください。)

契約時のプレゼントを新品で返却が解約の条件とか(驚)

その後数日して、また叔母が「困った・・・」と言いながら、我が家にやってきました。

叔母は、新聞販売店の担当さんに連絡をとって、解約したい旨申し出たらしいのですが、無理難題を言われてやむなく引き下がったんだそうな。

相手の言い分は「解約するなら、契約時のプレゼント(某メーカーの32型テレビ)と同じ商品を、新品で返却すること」。

契約書の写しを捨ててしまったので、相手の言うままを受け入れるしかないと、叔母はうなだれながら言うのです。

で、6~7年前に契約した時にもらったテレビなので、電気屋さんで新品を探すのが大変なので、そこまでする位なら、あと3年我慢したい、と。

私は、7年前の型落ちテレビを新品で返してもらっても、相手も嬉しくないはずだから、ハッタリだと踏んで、「アマゾンやヤフオクで、そのテレビの新品探してあげるから、型番教えて」と言ったのですが、やはり、「そこまでする位なら、穏便に継続したい」の一点張り。

でも私も、どうしても譲れないところがあり、「そんなに継続したいなら、ご自分でどうぞ」と断りました。

ちなみに私的に納得のいかなかったところは、主に四つ(細かく言うと、もっとたくさんありますが)。

一つは、「テレビ欲しさに、10年もの契約を安易にしてしまったという、事の重大さを全然理解していないところ」

二つ目は、「契約書を捨ててしまって残していない、いいかげんなところ」

三つめは、「自分が払えなくなって、契約解除もできなくなったものを、二回り近く年下の私に押し付けようとしているのに、迷惑とも何とも思っていないところ」

四つ目は、「努力した結果、契約を解除できないかもしれないけど、それでもやっぱり、自分で色々調べる努力や誠意は見せてほしかったところ」

この4つの点が、どうしても許容できなかったです。

でも断った途端に、お尻に根が生えたみたいに、全然帰ろうとしないので居座るので、仲裁(?)に入ってもらうため、私の父に連絡をとり、来てもらいました。

その後ほどなく、父が来て、今までの経緯を全部静かに冷静に聞き、結果、「娘の代に迷惑をかけるんやない!ワシが引き継ぐ!」と叔母を一喝し、父が契約を引き継ぐことになりました。

叔母は、この兄である私の父のカミナリが恐くて、私に相談していたのでした(笑)

ということで今、私の実家では、年金暮らしの無職の両親が、今までとっていた半年契約更新の新聞と、叔母から引き継いだ新聞の、2つも新聞をとっています。

これでハッピーエンドなのか?いや、違う・・・

私の父のカミナリは怖かったですが、でも結局、引き継ぐ道を選んでしまったので、身内には甘いと言わざるをえず、娘としても非常に残念です。

理由は、先にも説明しましたが、3年で14万4000円もの出費になるのは、BBA家の実家の損失になりますので、単純にBBA家の実家の総資産が目減りしてしまい、結局、まわりまわって私の損失にもなったこと。

BBAの実家は普通の庶民なので、「資産」って言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、たとえ少なくても、それでもやはり「一族が大切に引き継いでいくべき財産・資産」ということになると、私は考えているんです。

そして、「契約を引き継ぐ」というとソフトな感じがしますが、これは、ズバリ「ローンの肩代わり」だと思うんです。

そしてもう一つ、正直私はこれを一番恐れているのですが、これからも、いろんな尻拭いの手伝いを、私の父や、将来父なき後は、私に押し付けるようになるかもしれないこと。

今回は、新聞が騒ぎの元凶でしたが、過去には、保険に入り過ぎて、毎月の保険料が払えなくなり、私の父に「年金保険なので将来戻ってくるから!今解約したらもったいないから!」と、保険料の肩代わりを依頼しに来たこともあります。

すごく怖いのですが、お金の使い方や物の考え方に偏りが元々あった人ですが、歳をとるとともに、年々困った部分が突出してきているような気がしています。

このままあと何年生きるつもりか分かりませんが、70代、80代と、どんどんエスカレートしていくのかと思うと、とても不安です。

特に、月々にしたら安いし、将来的にはオトクだから、という考え方で、月々払いのものを購入することに何のためらいもない傾向が強いのですが、この考え方は怖いなぁ~と思います。

新聞にしても、月々4000円かもしれませんが、10年になると総額で48万円ですから、32型テレビをもらったとしても、かなり高額のお買い物と言わざるをえません。

本人的には、若い時は、将来そんなにお金に困るとは思っていなかったみたいで、今頃慌てています。

ここ数年、私や私の子に、プレゼント攻勢をかけてくるのですが、意図がミエミエで辟易するのと、「プレゼントを買うそのお金、貯めておけばいいのに・・・」と思って、ため息が出ます。

最近、結婚しない人や、離婚したまま独り身の人が増えてきていますが、姪や甥のやっかいにならないよう、若い時からの準備が必要だと思いました。

かくいう私も今、離婚して独り身なのと、子供が将来アテにならない男の子なので(笑)、60代・70代になっても、お金に困らないような計画性と、一人になっても生きていける覚悟という、物心両面からの準備が、今から必要だな~と思いました。

高齢者をターゲットにした新聞の長期契約にはご注意を!

最後になりましたが、新聞の契約について。

うちにも新聞の勧誘にたま~に勧誘員のオジサンが来ますが、お試しで「半年だけ」と言われることが多いです。

うちの実家も、長年半年契約を続けていて、更新の時にゴミ袋やスポンジ、暦などをもらっています。

10年契約してテレビをもらうなんて、生まれて初めて聞いたので、不審に思ってネット検索してみたら、出るわ出るわ・・・

世の中に、こんなに10年契約で困っている人がいたとは(笑)

私の叔母は、7年も前なので32型テレビでしたが、近年、プレゼントが電動自転車など、さらに豪華でオサレな商品に変わっているみたいですね。

叔母が全然解約方法を調べる努力をしないので、私が色々とネット検索をした結果、大阪市のホームページに分かりやすい説明がありましたので、今回参考にさせてもらいました。

端的に言うと、最初のクーリングオフの期間を過ぎると、「期間が決まっている購読契約などは、途中でやめることが難しい」ケースが多いそうなんです。

うちの叔母の場合も、自分自身が契約書を捨てていたことで、新聞の担当さんが「●年●月まで契約しているので」と言うのを受け入れざるをえませんでした。

また、契約自体を無しにしたいなら、最初に立ち戻って、プレゼントのテレビの新品を返却してほしい、とも言われました。

ただ、叔母の場合はまだマシだったみたいで、近年、主に老人をターゲットにした「数年後から配達がスタートする新聞契約」が問題になっているみたいです。

このような、解約することが難しい契約について、私たちができる対策は、「そもそも最初から、長期にわたる新聞の契約はしない」、これしかなさそうです。

あと、今回の私の経験から言わせてもらうと、契約書は絶対に捨てないでほしいな~と思います。

長い記事でしたが、最後までお読みいただいた方がおられましたら、ここまでお付き合いをいただいたことに御礼を申し上げます。

少しでも私と同じ思いをする方が減れば、幸いに思います。

大阪市のホームページは、たまに消えてリンク切れになってることがあるので、丸ごと引用して、この記事の最後に保管させてもらいます。

この、長期の新聞勧誘への注意喚起に関する大阪市のページの原本をご覧になりたい方は、引用元の大阪市ホームページへどうぞ。

 

 

新聞契約のトラブル!

2017年1月29日

ページ番号:165856

 新聞の勧誘員から強引に購読を勧められたという相談が寄せられています。

訪問販売でクーリング・オフができる期間は契約書を受け取ってから8日間ですが、期間が決まっている購読契約など、途中でやめることが難しいケースもあります。

ドアを開ける前に業者名と用件を聞き、必要なければきっぱりと断りましょう。

 

(相談事例)

  • 昨日、家に勧誘員が来て新聞の契約をした。2年後から配達するという契約だが解約したい。
  • 高齢の母がたくさん新聞契約をしている。2年後、3年後からの1年間の購読契約もある。本人は新聞を読まないので解約したい。
  • 別居する母が、数年前にビール数ケースのサービスを受けて、新聞の2年契約をした。新聞を読んでいたのは父で、去年父が亡くなり新聞を読むことがなくなったので解約したいが、契約期間が残っているので解約できないと言われた。

 

(助言)

  • 購読開始時期が「〇年後から」といった数年先の契約をさせられるケースが目立っています。認知症の高齢者などの場合、配達が始まって初めて契約していたことに周囲が気づくこともありますので、注意が必要です。
  • 訪問販売でクーリング・オフができる期間は契約書を受け取ってから8日間です。それを過ぎると、「〇年〇月~〇年〇月」などと期間が決まっている購読契約は途中でやめることが難しいので注意が必要です。
  • 新聞販売店に解約を伝えた場合、契約時の景品の返還を求められる可能性があります。
  • ドアを開ける前に業者名と用件を聞き、必要なければきっぱりと断りましょう。
  • 困ったときは、大阪市消費者センター等にご相談ください。

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする