麻央さんと、うちの母が被るんだけど、うちの母はまだ生きてる!麻央さんも頑張れ!!!

小林麻央さんのガンが、肺や骨に転移しているという、衝撃的なニュースについて。

タイトルで「頑張れ!」とか、無責任に吠えて、若干申し訳なく思ったりもするんですが。

私が子供の時、母がガンと闘っていましたし、今は、私は子持ちママとなって、いろいろ麻央さんと被るものがあり、個人的にとても気になっています。

(が、麻央さんとその家族と同じ思いをしている人がたくさんおられると思うと、なかなかブログの記事にすることが憚られ・・・)

病気の辛さ、不安、その他、病気にまつわる大変なことは、たくさんあると前提で、「メンタル面」に特化して、私の個人的な意見をブログに書くのをお許しいただきたいのですが・・・

うちの母は、結婚して私を産んですぐに、子宮がんで入院&手術したのですが(現在も奇跡的に存命)、嫁に入った家に申し訳なくて、いたたまれなかったらしいです。

たとえば、

  • 嫁いだ家の家業を手伝えず、嫁いだ家のお金で入院させてもらっていること
  • 幼い子供(私)を、自分の手で育てられず実家にあずけていること
  • 結婚して数年で、まだ20代だった主人(私の父)を、子持ちの男やもめにしてしまうかもしれないこと

他にも、とにかく、24時間、四六時中、なんだかんだ、頭に浮かんでは消え、不安と恐怖と自己嫌悪で、ひと時も心が休まらなかったんだそうなんです。

で、何か月も入院して、やっと退院する時、先生から「とにかく1年頑張りましょう」と言われたらしい。

(昔は告知しないのが主流だったんですが、産前に病気が発覚したので、出産時期も含めていろいろと事前の計画が必要だったんですが、事情を知らない母が自然分娩を強く希望したため、やむなく告知されたそうです。)

母の場合も、20代と若かったので、ものすごく進行が早くて、何年生きられるかについてはお茶を濁されて、「1年頑張りましょう」となってたらしいんです。

1年目の節目に、次に、「3年(あと2年)は頑張りましょう」って言われたんだそうな。

この頃には、同室で入院していて、年賀状で近況報告を交わすようになった人から、一人、また一人と、年賀状が来なくなって、まさか「どうしてますか?」と連絡するわけにもいかず、恐怖と不安でいっぱいだったそうです。

そして、5年たって、「よく頑張りましたね」と先生に言われて、「癌に勝った!」と思っていたのに、10年目にまさかの再発。

10年目の落胆は、言葉では表現できないほどで、その時「あ~、もう駄目だ。頑張れない。」と思ったそうです。

でもね、今から何十年も前の、切って放射線あてるしか治療法がなかった時代の人なんですが、なぜか理由は分からないけど、ちゃんと(?)今も生きてるんです。

ちなみに、子宮・卵巣・周囲の腸・膀胱の一部・甲状腺を摘出していて、お腹は、放射線(昔は「コバルト」って呼んでたらしいです)を当て続けたので、固くなっています。

これを「ラッキーな人」でスルーして終わらせたら、ものすごく、もったいないと思うんです。

子宮と乳房は違うんだよ!という人もいると思いますし、うちは違ったよ!と、お気持ちを害する方がおられたら、大変申し訳なく思います。

でも、こんな人もいるんだから、もしかしたら・・・っていう、『希望』を持ってほしいな~と、私は思うんです。

ちなみに母は、20代の若い時は、「こんな赤ん坊を置いて死ねない」と思って頑張ったそうです。

子持ちの人は、みな同じことを考えると思いますが、母も御多分に漏れず、「子供のために!」って思ったそうですが、これはものすごい力になったそうで、「一人では絶対に無理やった」と、今も言ってます。

10年目の再発の時は、一時期は諦めかけたものの、当時まだ小学生だった私が、母の見舞いに訪れた時、もうすぐ正月なのに、夏物の服を何枚も重ね着して、その上にスタジャンを来て寒さをしのいでいるのを見た時に、「このまま死ぬわけにはいかん」と奮起したらしいです。

(父は父で、頑張って家事と仕事を両立してくれていたんですが、季節の衣替えにまで、頭がいかなかったそうです(笑))

で、今は、うちの発達障害の子供(孫)の成人式まで生きるのが夢だそうです(^o^)

甲状腺がないので、体が弱くて、2~3年に1回は、必ず何かしらの病気になって入院してるんですが、細く長く生きてます。

今、同じ病気で苦しんでおられる方は、ほんと、部外者があれこれ語るのが申し訳ないぐらい、辛くて大変な毎日だと思います。

1日、1週間、1か月、1年、3年、5年・・・と、1日1日を生きるしかないんですが、社会的に注目されていて影響力のある麻央さんには、もうここまで来たら、全人類の常識を覆してほしいな。

次に検査したら、いつのまにか完治していた、とか、
骨や臓器に転移したけど、うまく共存して天寿を全うした、みたいな。

ビックリするような奇跡を起こして、「ガン=死」ではないという意識革命を起こしてほしい、と、真面目に真剣に、そう思います。

それには、うちの母みたいに「家(旦那とか義母とか)に申し訳ない」とか「子供に申し訳ない」とか、自分の体以外のことで、あれこれ悩まないで、自分の体をいたわることに専念ほしいな~と思います。

自分のことだけを考えて体をいたわることが、まわりまわって、他の人の体と心を、きっと癒してくれて、その家族もまた癒して、その家族の友達も癒して、みたいな、エンドレスの連鎖が起こると、そう信じています。

同じ女性として、母として、人間として、ガンと共に40年生きた母の娘として、真剣に麻央さんの明るい未来の可能性と、全人類の未来の可能性を念じて、祈りたいと思います。

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