ユル・ブリンナーの『王様と私』を見たとき、将来日本人の王様を見ることになるとは思いもしなかった・・・

渡辺謙さんの、トニー賞ノミネート、嬉しいニュースですよね。

映画が大好きな私も、日本人としてはもちろん
私的にも、とても感慨深いものがあります。

私の親は、映画が大好きで
子供の頃、家には古い映画のビデオがたくさんありまして

母が『王様と私』という映画が大好きで
子供の時に、母と一緒に何度もビデオを見ました。

『王様と私』が好き、というよりも
『サウンド・オブ・ミュージック』とかにもあるような
教育係と、気難しい主人の恋物語みたいなパターンが
母は好きだったみたいですね、今思うと(笑)

王様の役をやっていたのは、ユル・ブリンナーという
すごい目力の俳優さんで、個性的でワイルドすぎて
子供心に、強烈に印象にのこっている俳優さんで・・・

私は『王様と私』のユル・ブリンナーよりも
『十戒』とか、『荒野の七人』とか
父が見せてくれる冒険物っぽい映画に出ている
ユル・ブリンナーの方が、好きだったんですが
とにかく母が『王様と私』を、あきれる程何度も見るので
仕方なく、一緒に見ていたのは、今となっては懐かしい思い出です。

子供の時、母と一緒に『王様と私』を見ていた時
よもや数十年後、アジア人、日本人が
王様の役をやることが可能になるとは思いもしませんでした。

たとえば、寅さんが渥美清さん以外考えられないように
(急に話が日本国内のこぢんまりな話になってすみません)
王様は、ユル・ブリンナー以外、考えられませんでした。

だから、チョウ・ユンファさんが、映画のリメイクで王様の役をされた時も
めちゃくちゃ嬉しかったのですが(『アンナと王様』という映画)
渡辺謙さんが舞台で、王様の役をされた時も、さらに感慨深かったです。

目力とワイルドさの面では、渡辺謙さんはピッタリだと思いました。

強烈な個性の『この人しか考えられない』という役は
後から演じる人は本当に大変だと思うんですが、
アメリカでも、渡辺さんの演じる王様は一定の評価を得ているようで
すごいプレッシャーだったろうに、本当にすごいと思います。

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