『愛ある』最終回騒動を見ていたら、『仮面ライダー ディケイド』を思い出してしまいました。

先日、最終回を迎えたドラマ『愛してたって、秘密はある。(以下『愛ある』)

最終回が終わったと思ったら、「本当の最終回はHuluで!」みたいな流れになって、批判が噴出していましたね。

例えば、本編はすっきり完了して、スピンオフで別ドラマ、というなら、まだ好意的にみることができますが

最終回と銘打っておいて、最後の最後で「全てが明らかになるのは、後日、Huluで配信される動画」というのは、怒りや失望を抱いた人がいて当然かと思いました。

まぁ、冷静に考えてみたら、Huluには無料お試し期間があるので、完結編だけ見て無料期間の内に解約、というのも可能なので

視聴者さんにとっては、結局のところは悪い話ではないんでしょうけど、なんだかスッキリしないというのが、正直なところです。

無料で見ることができるからいい、って話じゃないかも

ネットには、「Huluは、2週間無料だからダイジョーブ♪」という意見もたくさんあり、実際その通りなんですが、問題の本質はソコじゃないような気がします。

TVの視聴者は、地上波のものは、地上波で完結すると思っているので、最初から、「Huluとタイアップして、今後も別展開あります♪」的なことを匂わせていたら、ここまで騒ぎは大きくならなかったのではないかな~と思います。

つまり、有料配信や劇場版への流れに怒りを感じてるんじゃなくて、今日で完結だと思ったのに!という、「ガッカリ感」とか「裏切られ感」を抱かせてしまったことが問題なんじゃないかな~と。

最終回が終わったテレビ・ドラマやアニメが、その後劇場版になることなんて、フツーにあるけど、こんな騒動になるかならないかの境目は、「せっかく最後までついてきてくれたファン」に対する、制作側の姿勢のような気がします。

 

違う視点から見ると、『愛ある』は、期待しながら視聴していた人が多かっただけに、「ガッカリ感」が倍増してしまうほど、人気のドラマだった、ということなんでしょうね。

「でしょうね」と書いてるのは、実は私は、このドラマ見てないんです(見てないんかいっ!w)

ただ、局は違うんですが、今回とほぼ同じことが、数年前にもあり、その時に一視聴者として、大変な不快な思いしたことがありました。

その時の何とも言えない気持ちを、今回思い出してみると、自動的に出てくる記憶、【仮面ライダー ディケイド】最終回事件について触れてみたいと思います。

【仮面ライダー ディケイド】最終事件とは何ぞや?

ご存じない方のためにご説明すると、『仮面ライダー ディケイド』は、平成仮面ライダー10周年を記念して製作された、テレビ番組です。

10周年の名にふさわしく、歴代仮面ライダーが総出演で、ライダー同士で戦うという、革新的かつゴージャスなストーリーでした。

 

 

毎週日曜の朝8時、目をキラキラさせながらテレビの前に座るのは、子供だけでなく、昭和ライダーや平成ライダーが好きな、親世代もでした。

が、肝心の最終回、ディケイドと他のライダー達が、戦っている最中のシーンで、プツンと終わってしまって、その後、すぐに「この続きは、劇場版で!」的な劇場版の宣伝が流れたんです。

仮面ライダーが好きな方でないとご存じないかもしれませんが、当時この最終回は批判を浴び、BPOでの審議を経て、最終、東映やテレ朝が謝罪する騒動にまで発展しました。

世間は、もう忘れているかもしれませんが、私は一生忘れません(笑)

 

当時、最終回の瞬間、子供も、私も、「へっ?これで終わり??」と、目が点になったのですが、大人の私は、劇場版予告を見て「あっ!そういうコトね!さすが東映。商魂たくましいわねwww」と理解しました。

あと、ディケイドの放送第一回目は、同じライダー大戦のシーンから始まっているので、物語の最初と最後が同じシーンというのは、ドラマの手法としてはアリなんですが、これを子供番組でやるか~?と(笑)

当時まだ園児ちゃんだったチビは、初回ヒロインが見てた夢に最終回がつながっているという凝った演出も、劇場版への誘導も、全く理解できず、あの中途半端な終わり方を見て、ギャン泣きで、なだめるのに家族総出で苦労したものです。

 

だってね、全仮面ライダーが入り乱れて戦って、ディケイドが奮戦しているその瞬間で、プツッと終わったんですよ。

しかも、劇場版で続き、と言っても、地上波の最終回が夏だったのに、続きの劇場版の公開がその年の冬とか(笑)

時間感覚の希薄な幼児ちゃんや、小さなお子さんたちには、とうてい理解できないことで、多分あちこちで、我が家と同じ騒動が起こったはずです。

私達は都会住みなので、映画館に行くのに30分もかからないですが、田舎や離島に住んでる人にとっては、映画を見に行くことは、ほぼ丸一日かけたレジャーに近い方もおられると思うと、本当に酷な手法でした。

『ディケイド』の本当の最終回を見るために、劇場版を観た時にかかったコストと手間は、今回の『愛ある』の最終回の続きを見るコスト&手間を、はるかに上回ったご家庭も多かったはずです。

で、あの時、東映と共に謝罪したテレ朝は、「表現方法として不適切だった」と、きちんと認めてるんですね。

最終回だと期待させておいて、本当の最終回は劇場版(もしくは有料配信サイト)で、というやり方は「表現方法として不適切」だと、ハッキリと認めているんです。

たとえ局は違っても、同業者ならこの騒動と経緯は知っているはずなので、今回の『愛ある』については、完全に意図的なものと非難されても、致し方ないと私は考えます。

我々視聴者側も、心の準備が必要かも・・・

あの時も、あれほどこの「本当の最終回はコチラ」と誘導する手法が、ネット上で荒れたのに、また同じことをするということは、批判を受けたとしても、それを上回るメリットがあると考えられます。

ハッキリ言ってしまうと、かなり儲かる手法なんでしょうね。

そして、批判の都度謝罪はなされるけれど、今後も同じことが度々起こり続ける、と(笑)

我々視聴者は、「地上波だからといって、必ず全てが無料で完結するとは限らない」としっかり心の準備をして、なるべく冷静に、一つ一つ自分の頭で判断をしていくしかなさそうです。

でも、できれば、子供相手の番組で、この手法を取るのは絶対にやめていただきたいですね。

子供がガッカリする顔を見るのは、親としても辛かったので・・・

今回も、子供みたいにストレートに、悲しみや怒りをぶちまけないだけで、相当数の大人が、落胆し傷ついたはずです。

長々と語ってしまいましたが、ディケイド最終回事件を体験したものとして、ここはあえて、今回『愛ある』の最終回に「ガッカリ感」や「裏切られ感」を抱いてしまった人たちの気持ちに寄り添いたい、というのが、今日の記事の趣旨です。

 

そういえば、『愛ある』主演の福士蒼汰さんは、『仮面ライダー フォーゼ』で主演されていました。

『フォーゼ』には、一時期マスコミをにぎわせた、清水富美加さんや、ほのかりんさんも出演されていて、お二人共、今、残念なことになっていますが(汗)

福士蒼汰さんに関しては、『フォーゼ』を見ていた頃は、まさかこんなに素敵な俳優さんになるとは、思いもしませんでした。

今回、主演ドラマがこんな騒動になってしまい、お気の毒でしたが、仮面ライダー・ファンとしては、今後とも応援していきたい俳優さんの一人で、これからも頑張ってほしいですね♪

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